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第8話 初めての訓練

Author: ふりっぷ
last update publish date: 2026-08-23 08:34:49
 朝食の席で、エルネストがふと手を止めた。

「今日は、実技訓練を行う」

「実技……ですか?」

「ああ。これまでは、現象が起きるのを待つだけだった」

 彼は紅茶を置く。

「だが、それでは不十分だ。

 君自身の意思で起動できるようにならなければ」

 クラリッサは少し背筋を伸ばした。

「分かりました」

「無理はしなくていい」

 エルネストはそう言ったが、その目には確かな期待があった。

 ◇

 訓練場には、いつの間にか人が集まっていた。

「お、今日はクラリッサ様の訓練日ですか」

 オリバーが気軽に声をかける。

「は、はい」

「俺たちも見ていていいですか」

「邪魔になるなら下がりますが」

 文官長セドリックがエルネストの報告を終え、立ち上がる。

 すると、武官長ガレスが腕を組んで頷いた。

「我々はすぐに王宮に戻らねばならん。何かあればすぐ動きます」

 その言葉には、見守るという以上の意味があった。

 セドリックも書類を抱えたまま壁際に立つ。

「クラリッサ様の記録は取らせていただきます。

 不思議な理紋の参考資料を作りたいので」

「あら、私も拝見してもよろしいですか?」

 女官エマが小さく手を
ふりっぷ

《アナスタシス・コード》を自らの意思で扱うため、 クラリッサは初めての実技訓練に挑みます。 支えてくれる仲間たちに見守られながら、小さな一歩を踏み出す物語です。

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